2023年12月20日
「垂水処理場視察」

 2023年12月20日、「垂水処理場」へ。12月中旬に、久元市長に排水規制の緩和を要望した際、市長が「私も垂水処理場を一度視察します」と言って下さったので、それに先立って県漁連・市漁協の皆さんと視察して参りました。
 川や海の汚染の多くは人間の生活排水。下水処理場はそれをきれいにして自然に帰す、とても大切な施設です。

 

県漁連・市漁協の皆さんと、垂水処理場入り口にて
 

 

 
 一方で処理技術が発達し、人口と生活排水の減少も続くと、「水がきれいになり過ぎ」て、田畑が痩せ、海が痩せる現象が起こります。川の氾濫が豊作を、大雨が大漁をもたらすよう、水に含まれた「栄養塩類の循環」は、農業や漁業にとって最も大切な生命線です。
 かよう「水をきれいにする」だけではなく「栄養塩類を残しつつきれいにする」という新しい観点が、下水処理場に求められるようになってきました。

 

処理槽、エアレーション施設などを実地視察
 

 

 

 

 
 処理場の職員の皆様のおかげできれいな垂水の海が守られていることに感謝を申し上げつつ、どうしたら「豊かな海」と「下水処理」とが「持続可能な共存」を果たせるのかー
 予定の時間をかなり超過して、処理場の皆様と漁業関係者、そして私とで喧々諤々議論させていただきました。
 こうした機会をこれからも積み重ね、かけがえのない「母なる海」を守る活動に、尽くして参りたいと思います。

 

視察後、「豊かな海」との共存のあり方について
処理場と県漁連・市漁協の幹部間で意見交換